那須どうぶつ王国の概要
那須どうぶつ王国は、避暑地『那須』の山の中にある、大自然の中に位置する動物園です。屋内施設を中心とした王国タウンエリアと、大自然との一体感がある王国ファームエリアに分かれています。園内の広さに対して、飼育数は多くはない反面、動物がのびのびと暮らしています。猛獣と言えるのはホッキョクオオカミ、ジャガーくらいで、あとは鳥類、草食動物などが中心になっています。
王国タウンエリアは屋内型の動物園で、雨の日でもあまり濡れない設計になっています。王国ファームエリアは馬、羊、そして猛禽類が中心です。ファームという名前の通り、大草原の開放的な雰囲気があります。見渡す限りの大自然の中で、ぼーっとしていると時間を忘れそうになってしまいます。
過ごしやすい時間帯に王国ファームを、逆の時間で王国タウンを見学するのがお勧めです。例えば秋なら少し寒いので、昼間に王国ファーム、朝方や夕方に王国タウンといった感じです。あとは天気が崩れそうな時間に王国タウン、というプランです。
動物への餌やり体験が豊富に用意されており、乗馬(ラクダにも乗れます)などもあります。動物との触れ合いを重視したい方におすすめです。
営業時間は季節によって変動します。また、冬場は王国タウンエリアのみの営業となり、休園日も多くなります。そのため、入園料も安くなっています。冬期は寒くなるどころか、那須どうぶつ王国は標高の高い山にあるため、容赦なく雪が積もります。基本的には夏場に行くことをお勧めします。避暑地ですので夏でも涼しく過ごすことができます。もし冬に行かれるのであれば、防寒対策をしっかりしましょう。というか冬期でなくても10月、11月ですら寒いので防寒対策は必須です。
那須どうぶつ王国の見どころ
スナネコ
那須どうぶつ王国は日本で初めてスナネコの赤ちゃんが誕生したことで、一躍有名になりました。スナネコは普通の猫と比べて2回りほど小さく、特に小さな子猫の時期は可愛さで溢れています。子猫の時期は1年ほどなので子猫の姿を観れる時期は限られますが、猫好きは必見です。
この時は1分だけしか見ることが出来ませんでしたが、1分の間に展示スペースを縦横無尽に動き回り、可愛さを見せつけていきました。アップで撮りましたが、実物は小さくて可愛い!となりました。
ホッキョクオオカミ
那須どうぶつ王国は、2020年現在日本で唯一ホッキョクオオカミを見れる動物園でもあります。ホッキョクオオカミは全身綺麗な白色をしており、寒さに耐えるために耳や鼻が小さめなのが特徴です。可愛さとカッコよさを兼ね備えています。
バードショー
那須の大自然を鳥たちが舞うバードショーは必見です。那須どうぶつ王国の鳥たち、主に猛禽類が入れ代わり立ち代わりで空を舞います。タカが大きな羽を広げて迫力のあるフライトを行いますし、非常に速いことで知られる世界最速の鳥ハヤブサも、その高速飛行を披露してくれます。猛禽類好きはこれを見るためだけでも行く価値があります。
迫力のある猛禽類のフライトだけでなく、おしゃべりなヨウム、色鮮やかなコンゴウインコも出演して、ショーを盛り上げてくれます。
鳥との距離は非常に近く、バードショーでは鳥が頭上を高速で駆け抜けていきます。頭の上に手を伸ばしたりしないように、特に小さなお子様と行かれる方は気を付けてください。
個人的に、このバードショーが那須どうぶつ王国一番の目玉かと思います。ですがバードショーは雨天には行われませんし、冬期も行われません。ご覧になりたい方は注意が必要です。
ハシビロコウ(ウェットランド)
屋内施設のアジアの森ではレッサーパンダなどを、同じく屋内施設のウェットランドではハシビロコウなどを、近い!と思える距離で見ることが出来ます。この時のハシビロコウは私から3~4mほどの距離に居ました。檻や柵などが無いのも、ハシビロコウと近い!と思える理由かもしれません。
ウェットランドでは動物との距離が近いのですが、近すぎるゆえの注意点があります。この施設では、足元を平気でかわいい鳥が歩いたりします。誤って傷つけてしまわないように注意する必要があります。
ラクダ
那須どうぶつ王国では馬やラクダに乗ることが出来ます。ラクダに乗ることのできる施設は珍しいのではないでしょうか。ラクダや馬に乗ると目線が高くなっていつもと違う景色が楽しめます。
ラクダに乗るための条件として、小学生以上で身長120cm以上、体重70kg以下となっています。
他にも、カピパラにペンギンやカワウソなど、多くの人が『可愛い』と感じる動物がメインです。全体的に動物との距離が近く、『動物を身近に感じる』ことをコンセプトに作られている動物園だと感じます。
那須どうぶつ王国公式HPには現在の赤ちゃん情報がまとめられています。来園当日に見逃さないように、訪れる前にチェックしておきましょう。
那須どうぶつ王国の行き方
自家用車orレンタカーorバスの3択になります。
自家用車の場合は、高速道路利用で
那須高原SAより15分
那須ICより30分
白河ICより15分
です。
レンタカーの場合は、那須塩原駅から50分ほどになります。新幹線で那須塩原駅までくれば、駅前にレンタカー店が多くあります。
バスは、2020年現在はコロナで運行していませんが、那須塩原駅・黒磯駅を経由する無料シャトルバスがあります。
行き方とは別の話になりますが、那須どうぶつ王国は晴れであってこそ魅力が最大限になる動物園です。王国ファームエリアのバードショーや乗馬が雨天では楽しめなくなるためです。ですので、可能であれば那須エリアを1泊し、前後の晴れた日(天気がマシな方)に那須どうぶつ王国を訪れるプランをお勧めします。と考えますと、前後に那須の観光スポットへ行くことを考えて、車を使うのが便利です。
どの行き方も交通事情により時間がかかることがあります。特に土日は余裕をもって計画を立てるとよいです。
※記事作成時(2020年12月)の情報を基にしております。