神戸市立王子動物園の概要
王子動物園は兵庫県神戸市にある動物園です。
130種、750点ほどの動物が飼育展示されています。
戦前からの動物園が母体であり、長い歴史を持っています。
歴史だけでなく、日本初の○○の繁殖に成功、という実績が多くあります。
アムールヒョウやコアラをはじめとした希少な動物を多く展示飼育しています。
神戸市立王子動物園の見どころ
パンダ
王子動物園は2020年末時点で、日本でパンダに会うことが出来る3つの動物園の一つです。なのですが、現在王子動物園で会うことのできるパンダ「タンタン」は中国から借りているものであり、近日の返還が決まっています。2020年末時点では、お別れを惜しむムードで溢れています。寂しいことですが、仕方ありませんよね。
とはいえ、仮にパンダが居なくなったとしても、これまでパンダを飼育した実績も踏まえて、今後もパンダがやってくるかもしれません。今後の王子動物園も要チェックです。
アムールヒョウ
ロシア極東地域に住む大型のヒョウです。アムールヒョウは野生下では推定100匹、世界中の動物園でも250匹しかいません。もちろん絶滅危惧種指定されていますが、絶滅危惧種の中でも特に絶滅の可能性が高いとされています。2020年末時点では、王子動物園で3匹のアムールヒョウを見ることが出来ます。
ユキヒョウ
王子動物園では2頭のユキヒョウを飼育しています。ユキヒョウはインド北部~中国の標高の高い場所に生息しています。因みにユキという名前から白っぽい姿を連想するかもしれませんが、身体が白いわけではありません。ちょっと表情が怖いかもしれませんが、動きは大型の猫そのもので、可愛らしい仕草も見せてくれます。まぎれもない猛獣ですが、猫が好きな方は、観ていて和むかもしれません。
コアラ
王子動物園の人気者です。コアラはお菓子にもなっている有名な動物ですが、国内で会うことが出来るのは王子動物園を含め7か所だけです。理由は飼育の難しさに比べ、餌のユーカリ代が非常にかかることです。1匹分の餌代が年間になんと2000万円を超えます。なので、ユーカリを自給自足できる動物園は例外として、入場者数が多く経営に余裕のある動物園にしかコアラは居ません。
そんな大人の事情はさておき、王子動物園ではコアラの繁殖の実績もあります。
さすがに毎年とはいきませんが、親子コアラを観られるときもあります。お母さんコアラにしがみついたりじゃれつく子供コアラは、観ていてとてもほっこりします。
フラミンゴ
王子動物園のフラミンゴプールは広いです。そこに、ベニイロフラミンゴとヨーロッパフラミンゴが約200羽集まっています。右も左もピンク!ピンク!ピンクです。
とはいえ、フラミンゴが沢山いるということは、臭いもたくさんあるということです。特にデートなどでこの近くを通るときは注意してください。誰かと訪れた時は、他の人に臭いは大丈夫か確認を取って、無理そうならちょっと遠目に見るくらいがちょうどいいかもしれません。
王子動物園はフラミンゴの繁殖の実績も多くあります。ゴールデンウィークから6月ごろまで、産まれたての雛を見れる可能性があります。雛はピンクではありませんが、よちよちしている姿は可愛いので、別の意味で必見です。
夜桜通り抜け
王子動物園は桜の名スポットでもあります。園内には480本の桜の木があり、桜の季節は桜と動物を一緒に見ることが出来ます。
そして、夜桜通り抜けという期間限定イベントがあります。夜桜通り抜け時は動物を見ることは出来ませんが、ライトアップされた桜を楽しむことが出来ます。
実施されるのは桜の開花時期に合わせて3月末~4月初旬のどこかになります。
羊の毛刈り
こちらも年に1度の限定イベントの一つです。家畜として改良を重ねられた羊は、何もしなければずっと毛が伸び続けます。それでは夏の暑さに参ってしまうので、夏を迎える前に羊の毛を刈ります。毛を刈られる前の羊と、刈られた後の羊を見比べると、非常にすっきりした姿になるのが分かります。
2020年はコロナの影響もあって公開されていませんが、2019年は5月12日に実施されました。毎年5月10日前後に実施され、HPでも告知されます。
神戸市立王子動物園の行き方
まずは神戸に行くのが大前提となります。
王子動物園の最寄り駅は、徒歩3分で行ける阪急「王子公園」駅、徒歩5分で行けるJR「灘」駅となります。新幹線で新神戸を利用するなら、どちらの駅も三宮駅での乗り換えが必要になるので、新神戸駅から計算すると合計20分ほどかかります。因みに新神戸駅からタクシーを利用すると、10分で行けます。そのほか、バスという選択肢もあります。
車を利用するなら、阪神高速3号神戸線の摩耶、もしくは生田川、または阪神高速5号湾岸線の住吉浜で降ります。どの場所で降りても王子動物園までだいたい15分前後です。
神戸は見どころも多く、観光で来る方も多いです。神戸市には他にも、神戸どうぶつ王国という動物園もあるので、両方訪れるのも楽しそうですね。
※2020年12月時点の情報を基に記事を作成しています。